どうも、木谷です!
今回は、ITプロジェクトを進める前の人選について触れていきましょう
IT導入で成功するために人選はどうすれば?
では、具体例を交えながらIT導入の人選の仕方をみていきましょう!
IT部門が選ばれる慣習
「IT導入の技術的な部分はわからないから、できればIT部門を中心で構成して欲しい」
「ITを部門がやればよいのでは?」
IT部門でやればよいというのが当たり前になっている印象を受けます
もちろん、会社全体として、他の部門は忙しくてとても手が回らない・結局技術的な部分がわからなければ意味がない・IT部門も会社の一員としてなんとかやってくれる、など様々な理由があるでしょう
これらの理由はどれも的を得ています
加えて、「もちろん、業務部門として全面的に協力するけど、フルタイムで人を出すのは厳しい」というのも聞きます
できあがるシステムに関わる部門からの選出は不可欠
まず、ITプロジェクトは2つの種類があります
- ITの入れ替えプロジェクト
- ITの新規導入
の2つがあります
それぞれみていきましょう!
ITの入れ替えプロジェクトにはシステム部門中心で良い
ITをアップデートするだけの作業なら、例えば、会社全体で使っていたOSのアップデートや、データベース等のバージョンアップ、さらにはセキュリティの強化などが挙げられます
既存のアップデートならばこれといって他の部門に支障をきたすことがありません
また他の部門の知識よりも、圧倒的にITの知識が要求されるので、IT部門のメンバーが中心に構成されるべきです
ITの新規導入
ITの導入は、基本的にだれかの仕事を肩代わりしてくれたり、より効率化させたりと、その人にとって役に立つためにあるはずです
なので、システム導入の場合なら、「業務をどう変えるべきか」という話からスタートする必要があります
議論は一つの部門だけでなく、会社全体として話し合わなければなりません
システム導入で、変化が大きければ大きいほど効果が高まりやすいことも事実ですが、同時に現場からの反発が大きくなることも確かです
例えば、ITに詳しい一方で、業務の話にはまったくついていけない人がプロジェクトを進めたらどうなるかわかりますよね…
無理やり進めても、現場で使われないシステムができあがるだけです
結論を申し上げると、プロジェクトを推進していくメンバーは、業務的に信頼されている人が良いということで
特に、プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの象徴とも言えるため成果に直結します
もちろんIT部門の人材は、ベンダーと技術的な話をしたり、自社のシステムの調整を行うには欠かせません
また、業務部門だけでなく、経理部門など関わりが出てくる部門すべてからのメンバー選出は必要です
本気の人選は、士気を高める
ただなんとなくかき集めるだけではありません
例えば、そのITシステムと関わりがある部門の中でエースと呼ばれる人によってプロジェクトメンバーが構成されていたらどうでしょうか?
これは会社全体として、本気なんだなということが阿吽の呼吸で伝わるはずです
当然ながら周囲も真剣に取り組むようになるはずです
まさに会社が一体となってプロジェクトを進めていくことが出来るのです
忙しいという理由で、消去法的な人選をしていないでしょうか?
プロジェクトオーナーの関わり方
いままで、プロジェクトメンバーについて触れてきましたが、今度はオーナーのほうも見ていきましょう
トップダウンの重要性
失敗するプロジェクトの特徴として挙げられるのが、「オーナーとの距離」です
何かあったらすぐ相談できるような関係を保ててなければ、最後の最後でつまずきがちです
本来、大きな問題が発生しても、オーナーが積極的に介入する限り解決しない問題というのはないはずです
部門間で決まらないことがあっても、オーナーに決断を委ねることで解決することがほとんどです
例えば、システム導入では業務統合など大きな話になると、現場は今のフローに誇りをもっているため保守的な姿勢になりがちです
そこでオーナーのトップダウンによりプロジェクトが進めやすくなります
また、ホームページ・サービス制作においては、細かいこだわりや機能をいれていくと予算オーバーになることもしばしばあります
そんなときなオーナーに、このサービスにそれほどお金をかけるかどうかの判断をしてもらうことが可能です
オーナーは誰?
プロジェクトオーナーはプロジェクトのトップに立つ者で通常は役員クラスが務めます
たとえば、業務改善プロジェクトならばIT担当の役員ではなくその業務担当の役員がオーナーを務めるべきです
普段、オーナーはそれほど表にでてきませんが、いざ難しい問題が発生するとオーナーの介入により即座に解決するようにします
プロジェクトの成功にはオーナーが積極的に参加することが大事です
オーナーとの関係性を保っておくことで、問題の芽をはやめにつむことができるようになります
最もシステムに関わりがある部門が中心になり、その他関わる部門も参加必須
メンバー選出の本気度が成功の鍵
オーナーもITシステムと関わる部門が担当の役員が務めて、積極的に問題解決を行う