企画段階

IT導入のキホン 企画段階① 【 IT導入を始める前に 】

陸上選手がスタートの前にクラウチングをしているところ

どうも、木谷です

今回はIT導入をする前の大前提として心得て置かなければならないことをまとめました

ぜひ参考にしてください!

最初から失敗の可能性大! ITプロジェクト

この記事をIT導入を始める前に読まれたあなたは本当にラッキーだと思います

IT導入すればなんとかなるというイメージがありますが、実は正反対なのです

実は満足度が低いIT導入

IT導入と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか?

このサイトでは度々言及していますが、実はIT導入したあとに不満をもつ企業さんというのは、創造よりも多いのです

半数近い企業さんがIT導入後に不満を持っているというデータもあります

一見ITによって今まで人がやっていたものを機械がするようになったり、ホームページ作成などにおいても、自社が作りたいデザインを作ればいいだけではないか? と単純に考えてしまいがちです

では、どうしてこのようになっているのでしょうか?

失敗の例を見てみる

IT導入がうまくいかない理由を知るには、実際の失敗談を見てみるに尽きます

ホームページ制作の失敗

とあるメーカー企業さんのお話です(経営者をAさんとします)

不景気のため売上が伸び悩んでいため、Aさんは新たな切り口で取引先を開拓しようと模索していました

そんなときとある某大手企業から営業の電話がかかってきました

「ホームページ制作でお客さんを増やしませんか?」

AさんはITに疎く、言われるがままに総額300万のWEB制作をリース契約ですることになりしぶしぶ受け入れました

出来上がったページは高級感あふれるデザインで、さすがにそれほどの大金を支払ったのだからと期待するAさんを欺くかのような出来事がおこります

そうです

ホームページからのお問い合わせがまったくこないのです

あわててAさんはその某大手企業の営業マンに連絡したところ

「それならネット広告を利用しましょう。」と言ってくるのです

しかしリースでの毎月の支払と合わせると、月に12万の出費になる計算になり、とても承諾できるものではありませんでした

それでは、ホームページにお客さんがくるように修正してほしいと依頼した所、修正には1ページ3万円もらうと言われてしまいます

さすがにおかしいと思ったAさんは解約を申し入れますが、リース契約なため不可と言われてしまいます…

結局、見た目はかっこいいが、使い物にならないホームページができてしまうのです

システム導入の失敗

とある企業では、取引先が急激に増えて、業務が複雑になってきたのです

社員の負担が大きくなってきたので、業務改善プロジェクトを立ち上げるのです

業務改善プロジェクトでは、検討に検討を重ねて、了承ステップの数、確認する帳簿の半分を廃止、重複するプロセスの統合などを精力的に進めていきました

そしてその業務の流れに近いパッケージを取り入れて、ベンダーと設計修正を行っていきます

しっかり作業フローをしたため、想定していたよりも短期間でプロジェクトを終えることが出来ました

しかし、問題はここからです

新システム稼働後も現場の負担が減らなかったのです

むしろ作業が減らないどころか増えていたのです

確認すると、了承ステップは前と同じで、帳簿が使いづらく、プロセスの統合は見送りになっていました

シンプルになったのは、「システムだけ」という状況です(その分手作業が増えているのです)

業務部門がIT部門に詰め寄ると、経営層が承認した予算では十分なシステム化が行えなかったというのです

取引先は相変わらず増えるので、ついに休日出勤で対応することになります

なぜ失敗したのか?

失敗の例から学ぶことはたくさんあります

今回の例の失敗の理由を2つあげましょう

ITの知識不足
部門がバラバラ

ITの知識不足

やはり、ITの時代とは言え、まだまだITについては全然わからないという企業さんは多いです

そういった企業さんは、どうしてもベンダーに任せっきりになります

そうなると、今回のホームページの案件のように、ベンダーに足元を見られることになります

ただそれだけではありません

システム導入においても、ベンダーに頼りっきににしてしまう企業さんが多いですが、そうした場合、今回の失敗例のように「現場で使えないシステム」ができあがってしまうことが非常に多いのです

要するにベンダーではなく、自分たちが主体となることが大事になってきます

だから、別に、ITを今から勉強すべし! ということはいいません

むしろ相場観・周りの体験などを知識として入れることが大事になってきます

IT知識を得ることで、しっかりとしたベンダー選びをすることができ、さらにはベンダーと建設的な会話が出来るようになるのです

自分たちが主体となるための知識を得る

部門がバラバラ

部門間の連携が取れていないことで、せっかくのIT導入がすべて無駄になってしまうケースは枚挙に暇がありません

まずは経営層が会社のためになるような経営方針を立てます

その経営方針のもと、業務部門が業務改善を進めていきます

もちろん業務部門にはIT部門の知識が必要不可欠です

この3者が欠けている状態でIT導入を進めてしまうのはあってはならないことです

特にシステム導入において部門のコミュニケーションが大事なことは明白ですが、システムだけではありません

ホームページ制作をとってみても、ベンダーが勝手にデザインだけかっこいいWEBページを作ってしまうことがよくあります

かっこいいだけのWEBページではお客さんは来ません

Googleからの流入はもちろんですが、サイトに訪れた人のコンバージョンを高めるにはマーケティング部の協力も必要でしょう

関わる部門同士コミュニケーションを取る

IT導入で成功している企業とは?

IT導入は、「はじめ」が大事ということをご理解いただけたでしょうか

では、ITプロジェクトを成功させるためにどうしたらよいのかを少し触れていきます

失敗はどうしても発生する

どれだけうまくいくようにしても、初めてのIT導入の場合は特に、うまくいかないことが多いです

おそらく臨機応変な対応が求められることもしばしばでしょう

しかし、それもそのはずです

慣れていないことをし始めようとするのですから、いくつか問題点が出てきても仕方がないのです

だからこそ、せめて、事前に防げることには徹底して備えるのです

自分たちが主体となるためのIT知識を得る
関わる部門同士コミュニケーションを取る

この2つはお忘れなきを!

IT導入への本気度とノウハウ

ITプロジェクトを次々に成功させる企業は積極的に改善を実行して、業績を伸ばしています

経営方針がシステムとして各業務に固定化され、基盤がしっかりと整っているからです

逆にITプロジェクトを軽視している企業は、時代の変化に取り残され、生き残っていけなくなっています

プロジェクトの成功には、IT導入のノウハウを積み重ねていくしかありません

単発で終わらしてしまうのではなく、その都度改善を重ねていくことが大事になってきます

まとめ

自分たちが主体と鳴るために、ITの相場観・体験などの知識は最低限必要!

会社全体として本気になり、互いのコミュニケーションを欠かさない!